引退しゆくVTuberたち
最近VTuberの引退をよく目にする。
去年のブームから一年経って、現実を見つめる必要が出てきて、だから引退あるいは卒業していくのだろうと思う。
これは私のわがままな話なのだけれど、私の単なる願望のような話なのは分かっているのだけれど、引退宣言はしないでおいて欲しい。 そういう話。
VTuberは引退宣言をしたら本当にいなくなってしまう。 これは既存の芸能人なんかとは違うところで、芸能人とかは別に引退したところでどこかのだれかとして生きていくのだろう。 けれど、VTuberは名前の通りバーチャルな存在で引退してどこかのだれかとして生きていくことはない。引退すると消えてなくなってしまう。
だから、いなくなるときには自然とフェードアウトして欲しいと思う。 いつかふらっと帰ってきて配信して欲しいと思う。
引退じゃなくて休止、という形とかではだめなのだろうか、とか。
でも引退宣言されてしまうとそういう可能性すら消えてしまう。
どうなんだろうね。 きっぱりと宣言されて一切の希望を切り捨てられたほうが楽だったりもするのだろうし。
まぁ、そもそも引退してほしくないという話ではある。
でも現実問題、永遠に活動し続けるVTuberは(AIとかでない限り)無理な話でいつかは引退するときは来る。 見ていたVTuber何人かの引退を経験したものの、どう向き合うべきなのか分からない。
とはいえ時間というのはとても便利なもので、虚無感のような感傷を時間は風化させ押し流していく。 たまに記憶の彼方に流れていったものたちを遠くから眺めて他人事の感傷に浸るだけ。
ちなみにVTuberが引退したあとにどこかのだれかとして存在し続けるプランを実は一つだけ知っている。これはいわゆるVRC系のVTuberの話なのだけれど、彼ら彼女らは引退したあとでもVRChatのだれかとして生きて存在する。
個人のそういった例は確認したことがある。まぁ私がほとんどVRCをしていないのでその後の存在確認までしたことはないけれど。